セルフレビュー

作成した文書をセルフチェックするための練習として、レビューに挑戦してみましょう。
レビュー素材として、「文」「図」「表」の3種類を用意しています。

レッスン

例題:文

次に文章の指摘すべき点は、どこでしょう?
指摘箇所とその理由を挙げてください。

演習_文

例題:図

次の図には、どのような指摘点があるでしょうか?
理由とともに指摘をしてください。

演習_図

例題:表

次の表にも指摘箇所があります。
どのように改善したらいいでしょうか?

演習_表

チェックポイント

(各例題には、次頁に解答を載せています)

注意点:文

・半角カタカナは使用しない
英数字は半角OKとするが、文書内では「全角」「半角」どちらかに統一
・フォントタイプやサイズを合わせる
また、文字色や太字・下線の有無も決めておく
・句読点を適切に使う
句点「。」の有無を統一 箇条書きでは句点を使わないという形もあり
・章のスタイルは文書内で統一する
例えば、以下のようなパターン
1 → 1.1 → 1.1.1
1 → 1-1 → 1-1-1
1 → 1.(1) → 1.(1) ①
・インデントを合わせる
インデント(文字下げ)が、バラバラにならないように
・文体を合わせる
「である」調 / 「ですます」調
・複数箇所で同様の記述はしない
文章全体の構成を検討し、適切な章タイトルを考案し、タイトルに合致した内容にする
・括弧の使い方を統一する
例えば、プログラムは<>で囲む、ボタンを表現するときは[]で囲む など

注意点:図・表

・図形/線/矢印
線種・太さ・色・説明文字etcの同期をとる
色分けを行なう場合は、違いが意識付けられるような配色にする
・凡例
過不足なく列挙すること
対応付けを明確にする・・・図中の、どれに対する凡例なのかが明確になるように
・罫線
線種・太さと罫線の有無の同期をとる
・セル
背景色・フォントタイプ・サイズ
文字揃え(右寄せ/左寄せ/上寄せ/下寄せ/センタリング)
形式揃え(日付形式/数値のカンマ編集/マイナス記号位置etc)
・ナンバリング
重複・欠番や未セットがなく、連番のリセットが適切か
付番体系のチェック
図中で、関連性が無いのに同じ数字(①②③・・・)を複数箇所で使用しない
⇒ (1)(2)(3)・・・とか、[1][2][3]・・・とか、を必要に応じて使い分ける
表中で、分割番号の体系は統一する
⇒ 例えば、1-1/1-2/1-3・・・と、1(1)/1(2)/1(3)・・・を混在させない

注意点:その他

・参照先
ちゃんと記述の通りに、参照先が存在しているか
目次と本文の関連性をチェック(章タイトルが合致しているか/ページが正しいか)
・文書を改訂するケースでは、[改訂内容]の記述にモレやミスが無いか、チェックする
・プレビュー:特にExcel文書の場合、正しく(意図したように)出力されるか確認する
・漢字変換ミス
単純な変換ミスはもちろんのこと、次のような誤用や混在にも注意すること
「適用・摘要」「保証・保障・補償」「改訂・改定」など
・文章は平易に書く ~ 短く、わかりやすく
接続詞が重なるような長い文章は避ける
二重否定の文は記述しない

レビュー指標

プロジェクトごとに、何を評価すべきかにより、レビュー品質の指標を定義します。
※ドキュメントのレビューで、利用される品質指標(メトリクス)の例

・客先承認網羅度 = 客先承認ドキュメント数/ドキュメント総数
・レビュー実施度 = レビュー実施ドキュメント数/ドキュメント総数
・レビュー網羅度 = レビュー実施ページ数/全ページ数
・レビュー指摘率 = レビュー指摘件数/レビュー実施ページ数
・レビュー密度 = レビュー実施時間/レビュー実施ページ数
・レビューヒット率 = レビュー指摘件数/レビュー実施時間
・ドキュメント完成度 = 指摘残件数/全ページ数

 ブログランキング・にほんブログ村へ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする